先日、不動産を扱っている会社のオーナー様より、
「会社のロゴマークのカラーを変える予定があるのですが、
いままでは緑でしたが、緑と赤との組み合わせにしようと思っています。
この緑と赤の組み合わせはいかがなものでしょうか?」
というお問い合わせをいただきました。
まずは色相である「緑」と「赤」。
これらは一般的に連想されるメッセージは?
●緑から連想されるメッセージ
「安心」「成長」など
●赤から連想されるメッセージ
「情熱」「生命力」など
不動産関連で人が住む物件などを手掛けていらっしゃる会社ということなので、
緑と赤は連想されるイメージと一致する部分はあります。
(緑は人が住まう不動産=安心して住む。住まいはそこに住まう人が、
その人らしくその空間を育てて(成長させて)ゆく意味があり、
赤は不動産関連会社側のスタッフ。そしてその物件に住まう人を表現)
この2色の色相の選択は間違っていないと考えられます。
また緑と赤の配色は大まかに反対色同士の関係・「補色配色」となります。
●「補色配色」の効果●
反対色の関係であるため、
「お互いの色を引き立て合う」ことが上げられます。
つまり目立たせる、人目を引く配色。
また動きのある、生き生きとした躍動感を感じられる配色となります。
●補色配色の効果的な使い方●
~補色配色で気を付けるポイント~
「同じ面積で使用しないこと」
「どちらかを少量の面積で使用すること」
「どのような印象を打ち出したいのか?」
同じ面積で使用するとお互いに引き立て合う関係性であるがため、
品よく見えない、そして視覚的にハレーションを感じやすくなってしまいます。
そのため、補色関係の2色のどちらかの色を
小さい面積で使用することをお勧めいたします。
下記がその一例。
緑と赤は同じトーン同士(色の明るさの度合い、鮮やかさの度合いが同じ)
※緑に赤を少量使用したパターン。そして赤に緑を少量使用したパターン。
もう少し、柔らかさを出したい場合は
緑、もしくは赤のどちらか1色のみトーンの調子を変える
(色の明るさの度合い、鮮やかさの度合いを変える)
下記がその一例。
補色配色を用いる場合、
「どのような印象を打ち出したいのか?」
このことも念頭にいれることが大切。
補色配色といっても、色のトーンの調子(色の明るさの度合い、鮮やかさの度合い)を
変えることで、印象は変わるのです。
今回は会社のロゴマークを例に出して補色配色の効果的な使い方を
紹介しましたが、ロゴマークだけに留まらず、
インテリア、装い上などの場面で大いに活用できます。
補色配色を生活の何処かに取り入れてみたい!という方。
チャレンジしてみてください☆
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